大根おろしアートでいつものお鍋が特別なお料理に!かわいいアートの作り方を徹底解説

あったか~いお鍋が大活躍の冬。バラエティー豊かな食材が食べられるお鍋は、冬に最も多く登場するメニューなだけに、お鍋料理のマンネリ化にお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実はとても楽しい方法お鍋料理のマンネリ化を防ぎ、お鍋をアップグレードさせることができます。

というのは、お鍋に大根おろしで作ったアートをトッピングすることで、いつものお鍋が特別なお料理になるのです。美味しくいただける上に、インスタ映えもしそうですね(^^)

そこで今回は、大根おろしアートについて取り上げました。大根おろしアートの基本から、実際の作り方コツまで詳しく解説しております。

お鍋以外の普段のおかずも楽しくしてくれる大根おろしアート。初めての方にもわかりやすく解説しております。この記事を参考に、ぜひ作ってみてくださいね(^^)

1. 大根おろしアートとは

大根おろしアートとは、大根おろしでつくる猫や犬などの動物やキャラクターなどのことです。
鍋を煮込む前に鍋の上にトッピングし、見た目を楽しむことができます。
お鍋も最終的にはみぞれ鍋のようになりますので、味の変化を楽しむことができます。

1-1 準備物

大根アートの準備物は以下のものになります。
・大根1本(青首大根・約1kg)
・おろし金(使いやすいもの)
・のりや黒豆等トッピングに使う食材
・ふきん
・調理用手袋(手が荒れやすい方はあるとよいです)
・鍋料理の材料

1-2 基本的な作り方

1) お鍋の具材を準備し、お鍋に入れます。まだスープは入れずに土台のみにしてください。あとで上から載せる大根おろしアートが安定しやすい「豚肉と白菜のミルフィーユ鍋」がおすすめです。

2)3~4人前程度のお鍋(口径26センチ程度)の場合、大根を1本(約1kg)おろします。
1本は多すぎると感じられるかもしれませんが、意外にたくさんの大根おろしが必要です。
おろし金の下にふきんを敷いておくと安定しておろしやすいです。

3) 大根おろしの水分を絞ります。
大根は分解酵素を持っているため、手が荒れやすい方は、調理用手袋をしましょう。
野球ボール程度の大きさでボールになってくれるのが目安です。

絞りすぎると後でまとまりが悪くなるので注意。絞りすぎたときは、大根の絞り汁に戻せばやり直しが効きますので、絞り汁はとっておきましょう。

4)作る作品をイメージしながら形を作っていきましょう(詳しい方法は2章で後述します)。粘土のように形を簡単に作っていくことができます。パーツごとに作って、組み立てていくと意外に簡単に作ることができます。

5) 目や鼻などのトッピングを作って載れば、大根アートは完成です!出汁やスープを注いで、お鍋として頂きます(^^)

2.大根おろしアートの主な例と作り方

2-1 ネコ(難易度☆☆☆)

まずは、比較的かんたんに作ることができるネコの作り方からご紹介します

■必要な物
・土台のミルフィーユ鍋
・大根おろし
・黒豆2個→目用
・海苔(のり)ほんの少し→鼻用
・ひじき4本→ひげ用
・ウィンナーの切れ端→舌(なくてもOK)
・しょうゆ→茶色の色付け
・はさみ
・つまようじ

■作り方
1.水気を適度に切った大根おろしのかたまりを用意

2.ネコの胴体を作る

3.ネコの頭をつくる(胴体より小さめにする)

4.胴体の上に頭を載せる。胴体の正面にくぼみをつける(前脚の間になる)

5.耳用のパーツを2つ作り、頭にくっつける。つまようじで耳のくぼみをつくるとリアル

6.しっぽを作って胴体にくっつける

7.目(黒豆2個)を付ける。奥まで押し込む

8.ひげぶくろ(ネコの口もとの肉)用に小さなボールを2個作って、目の下にくっつける

ひげぶくろをくっつけた後の様子

9.鼻(海苔の端っこを三角▼にカット)、ひげ(ひじき4本)、あれば舌(ウィンナーの切れ端)をくっつける。※舌はなくてもOK

10.しょうゆでミケネコ風にする。しょうゆをかける時は少しずつ慎重に!心配な方は、しょうゆをお皿に出して、指につけて色付けするとよい

ネコの完成!

■顔のアレンジ
下のようにひげのひじきを短くして、口もひじきで作ることもできます

2-2 犬(難易度☆☆☆☆)

今年の干支でもある犬の大根おろしアートの作り方をご紹介します。
しょうゆで色付けすることで柴犬にすることができます(^^)

 

■必要な物
・土台のミルフィーユ鍋
・大根おろし
・黒豆2個→目用
・海苔(のり)少し(1㎝×2㎝)→鼻・口用
・小松菜の葉1枚
・しょうゆ→茶色の色付け
・はさみ
・つまようじ

■作り方
1.適度に水気を切った大根おろしの塊を用意

2.犬の胴体をつくる

3.犬の頭を作る

下のように一部をへこまして鼻を作る

4.胴体と頭をドッキングさせる

5.胴体にへこみを付ける。前脚ができる。

6.尻尾を作って、胴体にドッキングする

7.耳用の三角のパーツを2つ作り、頭にドッキングする。つまようじ耳の穴を作るとよりリアルに。

8.目用の黒豆2個を付ける。奥までぐっと押し込むとよりかわいくなる。

9鼻と口を作る。鼻は、海苔(のり)をハサミで切って、かどの丸い三角を作る。口はカーブを付けながら、細く切る。口は2つに分けて切ると切りやすい。

10.顔に鼻と口をくっつける

11.小松菜の葉を縦半分に切る。

12.首にスカーフに見立てた小松菜を巻く。小松菜を軽く押し付けると、大根おろしの水分でくっつきやすい。(白犬にしたい方はここで完成。)

13.柴犬にするためにしょうゆで色付けする。色付けする範囲は以下の斜線部分。

しょうゆをかける時は少しずつ慎重に細かい箇所は、皿にしょうゆを出して、指で付ける方が失敗が少ない

こんなかんじ

からだ全体に色付けする

14.さらに柴犬らしさを出すために、目の上に白い斑点をつける。微量の大根おろしをつまようじにとって付けると付けやすい。

柴犬の完成!

2-3 パンダ(難易度☆☆☆☆☆)

海苔(のり)を活用すれば、愛らしいパンダを作ることもできます。ぜひチャレンジしてみてください。

■必要な物
・土台のミルフィーユ鍋
・大根おろし
・海苔(手巻き寿司用や、おにぎらず用など大きめの海苔が作りやすい)
 →8㎝四方×2枚(うで用)、4㎝四方×3枚(耳用2枚、目鼻口用1枚)
・はさみ
・つまようじ
・キムチの汁かキムチの元

■作り方
1.胴体と頭を作る。頭は胴体より小さめのボールにする

2.胴体と頭をくっつける

3.うでをつくる。2本用意する

4.海苔でつつむ。海苔は8㎝四方くらいにカットしておく

5.胴体にうでをくっつける

6.耳用の小さなボールを作り、海苔でつつむ。海苔は4㎝四方くらいにカットしておく

7.耳を頭につっつける

8.目を作る。海苔を下のようにハサミでカットする。頭にくっつける

9.海苔をカットして口と鼻を作る。顔にくっつける。

10.目の中に、大根おろしをつまようじで少しとってのせる。目に光りを入れる。
キムチがあれば、つまようじのお尻で、ほっぺに赤い汁をつけるとよりかわいい。パンダの完成!

3.鍋以外の大根おろしアートギャラリー

今までの大根おろしアートを応用すれば、他のお料理にも活用できます。

3-1 サンマ

サンマにかぶりつく猫(難易度☆☆)

3-2 卵焼き

卵焼きとウサギ(難易度☆☆)

3-3 天ぷらつゆ

てんぷらつゆと錦鯉(難易度☆☆)

3-4 じゃこおろし

ちりめんじゃことにわとり(難易度☆)

4.カラフルなおろしの作り方

4-1 赤おろし(ニンジン)と作品例

大根おろし金でニンジンをおろせば、赤おろしができます。

目の細かいおろし金の方を使えば、滑らかな赤おろしができます(^^)

▼にわとり(難易度☆)
トサカと口ばしに赤おろしを使用。目は黒ゴマ

▼錦鯉(難易度☆☆)
色付けに赤おろしを使用。目は黒ゴマ

4-2 黄おろし(卵と大根おろし)と作品例

卵の黄身と、大根おろしを準備します

卵の黄身を少しずつ大根おろしに混ぜます

▼ひよこ(難易度☆)
口と脚はニンジン。目は黒ゴマ

▼ひよことにわとり

5.大根について知ろう!大根の栄養素

5-1 大根の種類と部位による辛さの違い

大根にはいろいろな種類がありますが、一般的によく出回っているのは青首(あおくび)大根です。
青首大根のほかには、カブのような形の桜島大根、辛味が強く薬味に向く辛味大根などがあります。
大根おろしを作る際には、お好みにもよりますが、お子様もご一緒の際は、一般的に辛味大根に比べて甘味の強い青首大根がよいでしょう。

また、一本の青首大根の中でも、上(葉に近い部位)は辛味が少なく下は辛味が多いです。
大根おろしを生で食べる際に、なるべく辛味を抑えたい場合は、大根の上の部分を使用することをおすすめします。

5-2 大根の健康パワー

大根には、疲労回復や免疫力向上に役立つビタミンCが含まれています。ビタミンCは、大根の内部よりも外部特に皮部に最も多いことが以下の研究で示されています。
「大根のビタミンC含有量(続報)」九州帝国大学医学部 井藤康亮氏

加えて、大根の皮には、毛細血管を丈夫にしてくれるビタミンPが含まれています。
これらのビタミン類を効率的にとるためには、なるべく大根の皮をむかずに食べる方がよいといえるでしょう。

また、大根の葉の部分は、緑黄色野菜であり、カルシウムビタミンCのほか、体内の活性酸素をへらしてくれる作用を持つβカロテンが豊富といわれています。葉付きの大根を手に入れた際は、ぜひ葉っぱも捨てずに味わってみてくださいね(^^)

さらに、大根に含まれる酵素は、でんぷん、タンパク質等を分解してくれ、私たちの消化助けてくれます。積極的に大根を摂取して健康を維持しましょう。

参照:「新しい栄養学と食のきほん辞典」日本医療栄養センター所長 井上正子氏監修
参照:「e-ヘルスネット」厚生労働省 健康情報サイト

6.まとめ

以下が大根おろしアートのまとめになります。
・大根おろしアートでいつものお鍋が特別なお料理にアップグレードする
・大根は1本分おろし、大根おろしは水気を絞りすぎない
・土台の鍋は、安定しやすい豚肉と白菜のミルフィーユ鍋がおすすめ
パーツごとに作っていけば意外に簡単に作れる
お鍋以外の料理でも大根おろしアートは活躍してくれる
ニンジン卵の黄身を使えば、カラフルな大根おろしアートが楽しめる
大根の栄養は皮に多く含まれているので、なるべく皮ごと摂取するとよい

いつもの料理に大根おろしアートをひと手間加えることで、特別なディナーになりそうですね(^^)
ぜひ今晩のメニューに取り入れてみてください。

大根おろしアートでみなさまの食卓がいつも以上に笑顔にあふれることを心よりお祈りしております♪

7.番外編

大根おろしアートが崩れていく姿も楽しめます(^^)
▼「ええ湯やわ~」ギャラリー集