初心者でもできる!プランター家庭菜園で安心野菜

1章  プランターで家庭菜園を始める準備を進めよう!

プランターで家庭菜園を始めたいけど、一体何から始めたらいいの?必要な道具や、失敗しにくい野菜は?
様々なハテナが浮かんでいるはず。
初心者の方がプランターで家庭菜園を始めるために大切なポイントをまとめました。

まずは必要な物の準備から始めましょう。

1-1 種

種からカンタンに育てられる「小松菜」は、秋冬は特に育てやすく、ポイントを押さえて栽培すれば、初心者の方も失敗しにくいので大変おすすめです。
寒い時期の小松菜は甘くてとってもおいしいのです。煮てよし、炒めてよし、生でよし。さらに、カルシウム、ビタミンAなど栄養分も豊富!生で食べればビタミンCも。
家族の健康にも嬉しい小松菜、ぜひチャレンジしてみましょう。

小松菜を栽培するのですが、一緒に春菊を蒔くとよいことがあります。
小松菜はアブラナ科で、虫に好かれやすいのですが、春菊を一緒に育てることで、その香りで虫を遠ざけてくれます。(詳しくは3-1で後述します)

写真のようにワシャワシャと生えてきます。

小松菜や春菊の種は、お近くのホームセンターや、100円ショップ等でも購入することができます。ネットでも気軽に購入することができます。様々な種類がありますので、お好みのものを探してみるのも楽しいでしょう。
【Amazon 小松菜 種】150円~500円程度

個人的には、昔から栽培されている種類の小松菜は特に美味しく感じます。種はこちらで購入できます。
【野口のタネ】
(新晩生小松菜)308円(税込)
(新黒水菜小松菜)308円(税込)

1-2 プランター

小松菜に限らず、野菜を育てる場合は、深さ30センチ程度あり、容量は少なくても20L、理想的には40Lほど入るプランターがおすすめです。底や横に水切り穴がないものか、あっても塞げるものがよいです。
容量が大きなプランターを選ぶメリットは次の二つです。

① 容量が大きくなることで、水が乾きにくく、頻繁に水をやらなくても大丈夫。
冬場であれば、週に1度程度の水やりで大丈夫です。夏場も週に2~3度程で対応できる場合が多いです。
週末旅行等で家を空けることが多く、毎日水やりをできない方に特におすすめです。
土が少ないと毎日の水やりが必要になってしまいます。

② 容量が大きくなることで、プランター中の土の温度が、外の気温の影響を受けにくくなります。
その結果、植物にとってのストレスを減らし、成長をよくすることにつながります。

素材は様々なものがありますが、一般的にはリーズナブルで手に入りやすいプラスチックがおすすめです。
よりエコを重視する方には、焼き物のテラコッタもあります。
私は実際に2種類を使用していますが、テラコッタはプラスチックに比べて、中の土の温度が変わりにくく、植物の成長がよい印象を受けています。

プラスチックのプランター購入先参考
・ゆっくりweb baquetプランターL(40L)横穴式 4,300円(税別)
・ベジタブルプランター480(22L)800円程度・ベジタブルプランター680(37L)1000円程度

1-3 土

ホームセンター等では様々な種類の土が販売されていて、どの土を使えばよいのか迷うという方も多いのではないでしょうか。土には性質によって適した役割があり、使い方が重要です。

これから紹介する方法は一見煩雑に思えますが、トータルの手間や、安心を考えるならば大変おすすめの方法です。
というのも、この記事をご覧になっている方には、家庭菜園を始めて、今後も継続していきたいと思っている方も多いはず。
一般的な培養土などお手軽なものは、1年程度使用すると、土の廃棄を考えなければなりません。この廃棄に手間と費用がかかります。(処分には、業者や条件にもよりますが、40L(18㎏程度)で1,300円~3,500円程度 かかります)
また、これらの土をリサイクルして再利用する方法もありますが、後ほどご紹介する「土のリセット」方法に比べて相当手間がかかってしまいます。

これからご紹介する方法では、年に1度程度、必要物を混ぜて土を休ませるという比較的簡単な再利用方法「土のリセット」をすれば、土を捨てることなく、使い続けることができます。
トータルの手間と費用を抑え、安心な野菜を収穫したい方にはとてもおすすめできます。

それでは、以下の3種類の土をご準備ください。

1-3-1 底土

底土には、水持ちのよい「真砂土(まさど・まさつち)」等を使用します。水持ちのよい土を底土にすることによって、ここに水を溜めることができるからです。これにより、水やりの回数が格段に少なくなります。

約5センチ程の厚さの層になるように真砂土を入れましょう。
40Lのプランターで5キロ程が目安です。ホームセンター等で購入できます。
   

水が一番底の真砂土にたまり、水持ちがよくなります

真砂土の購入先参考
・花の土屋さんカネア「真砂土」5kg 420円(税込)
・東海砂利「さば土」5kg 1,480円(税込・送料込)

1-3-2 ベースとなる土

「肥料分の入っていない、水はけと保水力を兼ね備えた土」を使用するのがおすすめです。後述の腐葉土と合わせて使用することで、捨てることなく使い続けられる土を作ることができます。
性質の異なる数種類の土を配合することで実現できますが、初心者の方には配合済みのお手軽なこちら「銀の土」がおすすめです。
40Lのプランターで約2袋が目安です。
少し値は張りますが、土を使い続けるならば、長い目でみるとトータルでお得です。
毎年買い替える必要がないこと、処分する必要がないことがその理由です(処分には、業者や条件にもよりますが、40L(18㎏程度)で1,300円~3,500円程度 かかります)。


ベースとなる土の購入先参考
・花の土屋さんカネア「銀の土」20L 1袋 1,100円(税込み)

1-3-3 微生物の餌となる腐葉土

「腐葉土(ふようど)」は、樹の葉っぱを集めて発酵させたもので、有機物を豊富に含んでいます。
なぜ腐葉土が必要かというと、腐葉土の有機物は、微生物の餌となり、微生物にしっかり働いてもらうことが長い目でみて土を使い続ける点で重要だからです。

そもそも、野菜と微生物は共生しており、腐葉土等の有機物を微生物が分解し、それを野菜が使って成長します。このように、有機物→微生物→野菜という自然に近い循環を回すことで、土が疲弊しにくく、ずっと使い続けることができます。
40Lのプランターで7L程を目安に準備して頂くとよいでしょう。


腐葉土の購入先参考
・花の土屋さんカネア「腐葉土」20L 1袋710円

1-4 道具(必須・あればいいもの)

1-4-1 必須の道具

・プランターの土台(すのこ、レンガ等)
→地面からの熱気・冷気を逃がすため、地面とプランターの間に空間を作れるものがよいです。
ホームセンター等で購入できます。百円ショップのすのこでもよいでしょう。

・ジョウロ(先のシャワー部分が取り外せるもの)
→こちらもホームセンターや百円ショップで購入できます。空のペットボトルを利用するのもよいでしょう。
ペットボトルの口に取り付けるだけでシャワーになる商品もあります。
http://amzn.to/2iXrkSa

・手袋・軍手
・スコップ・移植ごて 
・寒冷紗(かんれいしゃ) と支柱(3-3で後述)
→初心者の方には、着脱がカンタンなアイリスオーヤマ ベジタブル防虫カバーセットがおすすめ。
3サイズあり、プランターの大きさによって選択できます。私は40Lのプランターに中くらいサイズを愛用しています。
https://goo.gl/e5jAS8

1-4-2 あればよい道具

・新聞紙やシート(土を入れる際の飛び散り防止)
・断熱材(冬:ナイロンのプチプチ等、夏:すだれ等)
→巻き付けてプランターを寒さ・暑さから守ります。アマゾンなどでも購入できます。
http://amzn.to/2iYIOxx

2章 実際に始めてみよう~初心者に適した小松菜の育て方~

2-1 プランターをセットしよう

まずはプランターの置き場所を決めましょう。
マンションであれば日当たりのよいベランダが理想です。
室内に置きたい場合は。日中になるべく長時間(約3時間以上)直接日光が当たる、日当たりがよい窓際を選びましょう。
日当たりが不十分な個所では、野菜がひょろひょろと長くなってしまう「徒長(とちょう)」が起こり、健康に育ちません。

プランターの土台を置き、その上にプランターをセットします。
土台があることで、地面からの冷気・熱気が直接プランターに伝わるのを緩和できるからです。

プランターの底穴を塞ぐのもお忘れなく。付属の栓が付いている場合は活用してください。
プランターの底穴が開いたままだと、底に保持しておきたい水分が抜けていき、頻繁な水やりが必要になってしまうからです。
付属の底に入れるネットも使いません。底に水分を保持するためです。

付属の栓が見当たらない場合は、底のネットについていることが多いです。下図赤丸のパーツを切り取って栓として使用できます。

2-2 土を入れよう

下図のように、層を作るイメージで土を入れていきます。
最初の設定に少し手間はかかりますが、微生物に働いてもらいやすい環境作りのために重要です。
底に真砂土を入れるのは、水分を保持するためです。
また、腐葉土を挟み込んで入れるのは、まんべんなく腐葉土を行きわたらせるためです。混ぜると比重の軽い腐葉土が上の方に固まりやすいため、下図のようにセッティングすることをおすすめします。
※以下、40Lのプランターのケースについて記載しています。

① 底に水分を溜めるために、真砂土を底にいれます。大体5センチほどの深さになるように入れましょう。
 水をかけて上から押して固めましょう。
② ベースとなる土(1回目)を入れます。約10L(20Lの袋であれば半分を目安)を入れます。
③ その上に、腐葉土(1回目)を入れます。約2Lが目安です。
④ ベースとなる土(2回目)を入れます。分量は1回目と同じく10Lが目安です。
⑤ 腐葉土(2回目)を入れます。1回目と同じく2Lが目安です。
⑥ ベースとなる土(3回目)を入れます。分量は1回目と同じく10Lが目安です。
⑦ 腐葉土(3回目)を入れます。1回目と同じく2Lが目安です。
⑧ ベースとなる土(4回目)を入れます。分量は1回目と同じく10Lが目安です。
 プランターのフチ上限ぎりぎりいっぱいまで入れましょう。

2-3 種を蒔こう

スケジュール・まきどき・間引き(まびき)・収穫のタイミングなど、小松菜栽培のスケジュールを簡単に以下に記載します

屋外にプランターを設置する場合、蒔き時は、涼しくなってくる9月後半~10月がベスト。室内にプランターを設置する場合は、1月までを目安にしましょう。

以下の図を参考に小松菜と春菊の種を蒔いてみてください。最初は、小松菜の種をたくさん蒔くのがコツです。
仲間がいることで互いに助け合って成長します。

種を蒔いたら、小松菜と春菊は薄―く土をかけて上からよく押さえて土と密着させます。
なぜ下図のように蒔くとよいのかについては、3-1コンパニオンプランツで説明します。

蒔き終わったら、上から腐葉土約1Lをかけましょう。芽が出てくるまでの間、地表を守ってくれます。

種の蒔き方イメージ図

2-4 芽生えのためのお水をあげよう

ジョウロ(シャワー口付き)でたっぷりお水をあげてください。全体にまんべんなく水がいきわたるようにしてください。
芽生えまで、水が切れないように、2日に1度程度を目安にお水をあげてください。
(芽生え後のお水のあげ方は3-2で後述します。)

2-5 寒冷紗・虫よけネットと、できれば断熱材をセットする

寒冷紗・虫よけネット(3-3で後述)をセットしましょう。寒冷紗・虫よけネットは必須です。

寒冷紗や虫よけネットは、過剰に来る虫からプランターを守ってくれます。
プランターは自然から切り離された環境です。天敵が来ず、特定の虫が過剰に繁殖して野菜が食べつくされてしまうこともあるので、失敗しないためには、必ず寒冷紗か虫よけネットを設置しましょう(3-3で後述)。
   
できれば、気温が低くなってきたら断熱材もセットするとベターです。
冬の寒い冷気がプランター側面から伝わって、土の温度が下がりすぎるのを防ぐことができるからです。
土の温度が下がりすぎると、微生物の働きが悪くなり、野菜の成長も悪くなります。

屋外で栽培される場合は、12月から2月にかけては、断熱材をセットすることをお勧めします。
断熱材は、梱包するときに使うプチプチ(気泡入り緩衝剤)で構いません。100円ショップやホームセンター、amazon等の通販でも購入できます。

3章 失敗しないための大切なポイント3つ

3-1 コンパニオンプランツ

野菜にはそれぞれ特性があり、相性があります。
それぞれの野菜の特徴を考慮して、相性の良い野菜を一緒に植えることで、成長を促すことができます。
少しめんどくさいですが、これをすることで、成長を促すことや、特定の虫が過剰に来ることを防ぐことや、病気を防ぐことができます。

小松菜はアブラナ科で、青虫等の虫に食べられやすい性質を持っています。
これらを取り囲むように、春菊(キク科)を周りに蒔くと、過剰に虫がくるのを避けられます。春菊には独特の匂いがあり、それによって虫が過剰に増えるのを防ぐことができます。これは必ず行って頂くほうがよいです。

さらに、小松菜は、同じアブラナ科のカブと一緒に植えると、お互い競って成長がよくなります。
もし、カブの種が手に入りそうでしたら少しカブの種をまぜて蒔いてみましょう。
(ここではカブは、通常の根菜としてではなく、葉野菜として頂きます。)

種の蒔き方イメージ図

3-2 水のあげ方

水は、芽が出るまでは、ジョウロのシャワー口を付けて上からあげます。
一方で、芽が出たら、ジョウロのシャワー口を外して周りにあげましょう。葉に直接水をかけないことがポイントです。
植物は水が好きと思われていますが、下から根で水を吸い上げています。実は、葉は水が好きではありませんので注意が必要です。

水やりの頻度は、人差し指を第二関節まで土に突っ込んで、乾いていたらお水をあげます。
冬なら1週間に1度でも十分です。

野菜が好まない方法で水をあげすぎてしまうと、病気がちな弱い野菜になってしまうこともあります。
過剰に介入しすぎず、野菜の性質を理解した上で、のびのびと成長できる環境作りが大切です。

土の乾き方のチェック
第二関節まで人差し指を突っ込んで、下の乾き具合(指への土の付き具合)なら、お水のあげ時

第二関節まで人差し指を突っ込んで、下の乾き具合(指への土の付き具合)なら水はまだあげなくてよい
 

3-3 寒冷紗・虫よけネット

寒冷紗や虫よけネットは、過剰に来る虫からプランターを守ってくれます。
プランターは自然から切り離された環境です。天敵が来ず、特定の虫が過剰に繁殖して野菜が食べつくされてしまうこともあるので、失敗しないためには、必ず寒冷紗か虫よけネットを設置しましょう。

初心者の方には、以下の虫よけネットをおすすめします。支柱付きでネットの着脱がしやすく便利です。
サイズも3種類あり選ぶことができます。
私はこちらのVBC-60C(幅33cm,奥行45cm)を愛用しています。設置後は下写真のようになります。

【アイリスオーヤマ】アイリスオーヤマ ベジタブル防虫カバーセット VBC-60C
https://goo.gl/e5jAS8

3-4 土のリセット

野菜の成長が良くなくなってきたら、土のリセットをしましょう。
微生物の力を借りて、土の中の栄養素を補給することが目的です。プランターは自然から切り離された環境であり、虫等の働きによる栄養素の補給が不足しがちになるため、リセットせずに土を使い続けると、野菜の成長が悪くなる場合があります。
土を元気にするために、成長が悪くなってきたころリセットをしましょう。土を捨てることなく繰り返し使用できます。
 
リセットの仕方は次の通りです。
すべてを収穫し、太い根は取り除きます。緑色のものはすべて取り除きましょう。
この時に、細かいひげ根は地中に残しておいてください。微生物の餌になります。
根が柔らかくなったころに、真砂土は下で固まっているので、真砂土以外の土をナイロン袋(透明)に入れます。
ナイロン袋は丈夫な厚手のものが破れにくくてよいでしょう。
腐葉土(4リットル程度が目安)・米ぬか(約2カップ)・油かす(あればでOK。大さじ1)・燻炭(くんたん)(1握り)を加えて、かき混ぜます。

水は全体がしっとりする程度(べたべたにならないように注意)に加えましょう。

袋の口を軽く結んで4週間程、日の当たるベランダに置いておきます。

時折かき混ぜて、約4週間後に、ベースとなる土の代わりとして使用できます。
   微生物の力を借りて、野菜の根っこを分解し、野菜が使える栄養にします。米ぬか等を入れるのは発酵を促し、よりよく微生物に働いてもらうためです。
  

米ぬか・油かす・燻炭もホームセンターやネットで購入できます。
ご参考までに以下でも購入できます。
購入先参考
・京の米職人(米ぬか
・ペグマーケット(燻炭)
・鹿北精油(油かす)

4章 自分で安心な野菜を収穫するには

初心者でもできる!プランター家庭菜園で安心野菜を収穫するためのポイントのまとめです。

・野菜は、初心者でも育てやすい小松菜がおすすめ
・プランターは、深さ30センチ程度、容量20L以上で出来れば40Lあるもの
・土は、①真砂土②肥料分の入っていない土③腐葉土の3種を準備
・土は層を作るように、初期セッティングする
・種はたくさん蒔く
・土の温度が低くなりすぎないように注意する
・一種類だけでなく、相性のよい数種類の野菜を植える
・水のあげ方に気を付ける
・寒冷紗・虫よけネットで虫の過剰飛来を防ぐ

以上に気を付けて頂ければ、おいしい小松菜を収穫して、食卓で楽しめます!
みなさまのプランター栽培がうまくいくことを心からお祈りしております(^^)